2024年8月26日~9月5日の11日間をかけて、千葉大学の学部生を対象としたスタディーツアー「タイの社会・経済に関するフィールドスタディ(バンコク+東部コース)」を実施しました。理系・文系さまざまな学部から30名が参加しました。
今季は、「バンコク+東部地域」と「バンコク+西部地域」の2コースを実施。
バンコク+東部コースでは、産業発展エリアでの技術革新・国レベルの開発等による東南アジアの今・これからの様子の実地体験を軸に、アユタヤ、バンコク、チョンブリーなどバンコク周辺の様々な地域を訪れ、タイの社会・経済について様々な角度から学びました。


アユタヤでは、寺院や遺跡の訪問でタイの文化・歴史を学ぶことに加え、多くの観光客で賑わう「ワット・マハータート」の訪問や象に乗る体験等を通じてタイの観光産業を体感。
さらに、地域コミュニティを訪問し、ココナッツの実を使ったタイ式マッサージやタイのデザート作り、伝統的な模様の刺繍体験など、現地の方々に教わりながら文化を学んだり、村の家で一晩のホームステイを通じて、地域の生活に触れました。






バンコクでは、大学訪問や、自分達でのフィールドワークを通じて、タイの社会を多様な側面から捉えることを試みました。
まず、タイのトップ大学であるチュラロンコン大学を訪問し、広大なキャンパスの見学や、同大学の教授によるASEANやタイの社会経済状況に関する講義を英語で受講したり、学生とディスカッションしたりと、留学体験をしました。
加えて、週末はタイの大学生やグループのメンバーと一緒にバンコク市内のフィールドワークを実施。プログラムで企画された訪問やレクチャーにとどまらず、自分達で計画して行動し、さまざまな発見を自分達の力で得る機会も取り入れました。






チョンブリーでは、タイの経済開発の重要エリアである東部経済回廊(EEC)に沿って移動しながら、経済活動や開発現場に関わる多様な企業・団体の訪問を通じて、タイの経済発展・開発の様子を学びました。
タイ海軍のウミガメ保護センターでは、開発と共に自然環境の保護を行う取り組みに触れ、日経企業Mitsubishi Motor Thailandの訪問では、グローバルビジネスを展開する日系企業の活動について実際の施設の見学や働かれている方々の言葉から直接学べる機会となりました。
また、世界的な貿易港レムチャバン港ではタイ政府の大規模な経済開発計画について現場を見ながら学びました。



ラップアップセッションでは、プログラムをともに経験したメンバーの間で、それぞれ異なるバックグラウンドに基づく視点や考察を共有しながら、タイでの学びをふりかえりました。



途中、体調を崩されてしまう学生さんも出てしまう中ではありましたが、担当の石戸光先生はじめ千葉大学のみなさま、また訪問先の方々の多大な協力や理解をいただき、ツアーを実施することができました。ありがとうございました。
千葉大学のみなさんが、またそれぞれの形でタイや東南アジアとつながり続けてくださったり、またタイに来てもらえることを楽しみにしています。