千葉大学全員留学 「タイの社会・経済に関するフィールドスタディ(バンコク+西部コース)2024年度第3ターム」を実施しました

2024年8月15日~25日の11日間をかけて、千葉大学の学部生を対象としたスタディーツアー「タイの社会・経済に関するフィールドスタディ(バンコク+西部コース)」を実施しました。理系・文系さまざまな学部から30名が参加しました。

今季は、「バンコク+東部地域」と「バンコク+西部地域」の2コースを実施。
バンコク+西部コースは、バンコク・アユタヤ・カンチャナブリなどバンコク周辺の様々な地域を訪れ、豊かな自然と地域文化の中でタイの地域に根ざした発展を体感したり、旧日本軍による鉄道建設の跡など日本との歴史的関係も考えられるコースとして展開しました。

まず訪れたアユタヤでは、寺院や遺跡を見学し、タイの歴史や宗教・文化遺産などについて学びました。また、地域の人による市場を訪問し、様々な特産品のほか、音楽やダンスのショーなども見ることができました。

首都バンコクでの数日間では、まずタイの大学生やグループのメンバーとのフィールドワークで、リアルな経験を通じて土地勘を掴みました。
続いて、様々なフィールドで活動する企業や団体を訪問。三井住友銀行バンコク支店の訪問では、タイの経済や日系企業進出の動向に関するレクチャー等を受けたのち、自分たちでビジネスアイデアを考えてプレゼンテーションをする1dayビジネスワークショップを体験し、グローバルに活動する視野を広げました。
バンコク市内のスラム地域等で地域支援活動を展開するシーカーアジア財団の訪問では、同じバンコク市内でも異なるエリアの様子や、そこでの人々の生活や活動について学びました。

また、タイのトップ大学・マヒドン大学インターナショナルカレッジ(MUIC)を訪問。数日間触れてきたタイの文化や慣習について、現地の大学教授による英語での講義を通じてさらに理解を深め、同大学の学生とも交流するなど留学体験を楽しみました。

その後、ミャンマー国境に位置するカンチャナブリ県に移動。第二次世界大戦時に日本軍が捕虜に敷設させ、「死の鉄道」と呼ばれる泰緬鉄道の現場や資料館を訪問し、日本とタイの歴史を改めて考える機会を持ちました。

コミュニティー訪問では、国境エリアに暮らす少数民族カレン族の文化にも触れました。また、地域の自然を生かした観光のスポットとなっている滝や、象と触れ合う施設なども訪問し、タイの自然を楽しむことに加え、環境や文化の保護の考えにも触れました。

これらの実体験を通じて、学生のみなさんは、タイとのつながりや理解を深めました。最終日の一人一人のレポートセッションでは、それぞれの観点から、現地での学びを語られていました。

担当の石戸光先生はじめ千葉大学のみなさま、また訪問先の方々の多大な協力や理解をいただき、学びの多いツアーを実施することができました。ありがとうございました。
千葉大学のみなさんが、またそれぞれの形でタイや東南アジアとつながり続けてくださったり、またタイに来てもらえることを楽しみにしています。