2025年2月27日から3月8日にかけて、SophiaGEDは上智大学の実践型プログラム「東南アジアに学ぶB」を実施しました。
上智大学と協定大学である関西学院大学との合同開催となり、上智大学より18名、関西学院大学から4名の22名の学生が参加しました。SophiaGED社代表兼上智大学特任教授の廣里が引率し、12日間のプログラムを実施しました。

本プログラムでは、タイの文化・社会・経済・自然環境にわたる幅広いテーマを、都市部のバンコクおよび北部村落部のチェンライ県での体験を通じて探求しました。

まずバンコクでは、日本企業のタイ進出支援を行うJ-Will International社の國定氏による「タイの社会経済状況と課題」に関する講義、Sophia GEDの現地スタッフによる「タイ文化の多様性」についてのセッションを通じて、タイ社会の基礎を現地で学びました。

続いて、グループごとにバンコクを1日探索するフィールドワークを、自身で行き先や公共交通を用いたルートを計画して実践しました。自分たちの力でのフィールドワークを通じて、新たな環境で活動する力を養いました。

続いて北部のチェンライ県に移動。山岳民族の学生を主な対象とする高等教育機関のザビエル学習コミュニティ（Xavier Learning Community：XLC）を訪問し、北部タイにおける社会・教育・保健・環境保全・少数民族・多文化社会といったテーマを、講義および現地学生とのグループ活動を通して深めました。
さらに、アカ族の村を訪問して現地少数民族の暮らしに触れ、洞窟観光（タムルアン洞窟）、黄金の三角地帯、白い寺院（ワット・ロンクン）、青い寺院などの観光名所も巡りました。

また、地域の小学校訪問では、タイの子どもたちや少数民族の子どもたちが通う地域学校で、参加学生が企画した文化交流およびボランティア活動を行いました。メコン川流域にある「メコン・スクール」では、環境保全を学ぶ地域の場としての活動にも参加しました。

プログラムの最後には、４つのグループに分かれ、「少数民族／多文化社会」「環境保全」「農業・収益創出」「教育・保健」というテーマでグループ発表を実施。さらに、フェアウエル・ディナーでは北部タイの伝統料理を囲み、日本側・XLC側学生による文化交流ショーおよびバイ・シー儀式（重要な節目に行われるタイの伝統儀礼）を体験しました。

10日間にわたる本フィールドスタディを通じて、学生たちはタイに関する知識だけでなく、異文化に触れ、新たな友情を築き、豊かな学びと体験を得ていました。
機会を通じて参加学生の視野が一層広がったことを願っています。