2022年2月18日〜3月5日にわたり、千葉大学との共同プログラムとして、全学部対象のタイオンライン留学プログラムを企画実施しました。
「全員留学」として多様な海外プログラムを展開されている千葉大学。本プログラムは、SophiaGEDと千葉大学石戸光教授との共同で、法政経学部をはじめとした全学の様々な学部からの参加学生(学部2年生)を対象に、タイ・ASEANのダイナミックな経済発展やそれに伴う社会状況をテーマに、多様な訪問先の人々との交流や現地学生とのプロジェクト学習を通じて学ぶプログラムとして展開しました。
タイのさまざまな連携先との連日のセッションでは、大学や政府機関とのセッションによるマクロな視点から、現地の日系企業や地域支援団体とのセッションによるミクロな視点に移行しながら、タイの経済社会を捉えてもらいました。
千葉大学の協定大学であるマヒドン大学をはじめ、タイの大学や大学生と連携し、キャンパスのバーチャル訪問や、現地学生と一緒に授業に参加しディスカッションやワークショップ、グループプロジェクトに取り組むなど、オンラインでの留学体験を取り入れました。
タイをフィールドに、テーマに関する学びや海外の方と一緒に活動する経験を通じて、今後の学びや活動の広がりやきっかけに繋がればと思います。
参加した学生さんの感想の一部を紹介します。
2週間のオンライン留学という限られた条件の中でも、濃密な時間を過ごすことができました。最も強く感じ入ったのは、プログラム全体を通して行われた「生(なま)の学び」の楽しさです。
プログラムでは、タイにおける開発目標や社会問題とそれに対するソリューションをセットで学ぶことができ、それらは私がいま教科書で学んでいることと現実世界とがどのような関りを持つのか示し、経済学に実体を与えてくれました。
また英語においても、実際に英語を用いた会話を行い、タイの友人たちが使う一つの「英語」と触れ合う中で、英語学習そのものに対する見方が変わったような気がします。プログラムを通して、英語を「使う」ということがどういうことかがよりリアリティーを伴った形で観念されるようになりました。
このように「生の学びに触れる」という体験は、それそのものが大きな学びでもありました。物事を学ぶとき、それが実際に息づく姿を見ることを今後も心がけていきたいと思います。
経済のことを学ぶのはもちろんですが、人との関わり方を学ぶことができました。グループの話し合いでは文化が違う人と話すことは難しく、さらにオンラインという壁もありながらだったのでお互いにうまく伝わらない事もあって、画像を使ったりジェスチャーを使ったり、タイ語の翻訳を使ったりと工夫してコミュニケーションに臨めたと思います。実際に行きたいという気持ちが強くなりました。
初めて聞く内容を純粋に新しく知識として得た他、オンラインでのツアーや、タイの経済や研究内容を聞いたことで、自分がそこで働く・あるいは将来取引をすることになるような想像もできました。海外で働くことはいままで全然考えたことがなかったので、英語が苦手だから、海外にも行くことはないと思い込んでいた部分があったのかもしれないと気付きました。
具体的に、将来何をするか、どの国で暮らすことになるか、また、英語をどのくらい使うことになるかどうかは正直わかりません。でも、英語が苦手だからと選択肢を狭める必要はないと思い直しました。やりたいことが日本にあればそれでもいいですが、ネガティブな理由ではなくちゃんと日本を選べるようにしたいです。学びたいことや、やりたいことが海外に見つかれば、臆さず頑張りたいと思います。
皆さん積極的に参加し、オンラインでの学びを一緒に模索しながら創ってくださり、可能性が広がったプログラムでもありました。
千葉大学のみなさま、ありがとうございました!
今後のみなさんのご活躍を期待しています。