千葉大学全員留学 「タイの社会・経済に関するフィールドスタディ(バンコク+東部コース)」を実施しました

2023年8月15日~25日の11日間をかけて、千葉大学の学部生を対象としたスタディーツアー「タイの社会・経済に関するフィールドスタディ(バンコク+東部コース)」を実施しました。理系・文系さまざまな学部から1-4年生30名が参加しました。

渡航の2シーズン目となる今季は、「バンコク+東部地域」と「バンコク+西部地域」の2コースを実施。
バンコク+東部コースでは、産業発展エリアでの技術革新・国レベルの開発等による東南アジアの今・これからの様子の実地体験を軸に、アユタヤ、バンコク、チョンブリーなどバンコク周辺の様々な地域を訪れ、タイの社会・経済について様々な角度から学びました。

アユタヤでは、寺院訪問や象に乗る体験も含め、歴史や宗教などタイの文化に触れることに加え、タイの観光産業を体感。
さらに、地域コミュニティの訪問では、ハーブを使った虫除けやマッサージボール作り・伝統的なタイ料理やデザート作りの体験や、村の家で一晩のホームステイを通じて、現地の方と交流をしながら地域文化に深く触れました。

バンコクでは、大学や団体の訪問や、自分達でのフィールドワークを通じて、タイの社会を多様な側面から捉えることを試みました。
まず、タイのトップ大学であるチュラロンコン大学を訪問し、広大なキャンパスの見学や、同大学の教授によるASEANやタイの社会経済状況に関する講義を英語で受講するなど、留学体験をしました。
また、同じくバンコク市内のスラム地域とその支援団体の訪問では、タイの社会課題について、実態に触れながら学ぶ機会も持ちました。

加えて、週末ではタイの大学生やグループのメンバーと一緒にバンコク市内のフィールドワークを実施。プログラムで企画された訪問やレクチャーにとどまらず、自分達で計画して行動し、さまざまな発見を自分達の力で得る機会も取り入れました。

チョンブリーでは、タイの経済開発の重要エリアである東部経済回廊(EEC)に沿って移動しながら、経済活動に関わる多様な企業・団体の訪問を通じて、タイの経済発展・開発の様子を学びました。
レムチャバン港(貿易港)では政府の経済開発計画について、Mitsubishi Motor Thailandではタイでグローバルビジネスを展開する日系企業の活動について、実際の施設の見学や働かれている方々の言葉から直接学べる機会となりました。
また、海洋科学ブラパ大学では海洋生態系保全の側面や、パタヤでは観光経済の側面など、EEC地域の多様な活動を実際の訪問や体験を通じて複合的に理解しました。

ラップアップセッションでは、プログラムをともに経験したメンバーの間で、それぞれ異なるバックグラウンドに基づく視点や考察を共有しながら、タイでの学びをふりかえりました。

担当の石戸光先生はじめ千葉大学のみなさま、また訪問先の方々の多大な協力や理解をいただき、学びの多いツアーを実施することができました。ありがとうございました。

千葉大学のみなさんが、またそれぞれの形でタイや東南アジアとつながり続けてくださったり、またタイに来てもらえることを楽しみにしています。