千葉大学全員留学(薬学部対象)タイオンラインプログラム「薬学留学」を実施しました

2022年1月28日〜2月10日にわたり、千葉大学薬学部との共同プログラムとして、同学部2年生を対象としたタイオンライン留学プログラム「薬学留学」を実施しました。

全ての学生が在学中に海外での学びを経験する「全員留学」を実践している千葉大学。本プログラムは、千葉大学薬学部との共同でSophiaGEDが薬学部の学生さんを対象とした分野特化型のタイ留学プログラムとしてデザイン。専攻している薬学を軸にしながら、異文化や世界とつながる体験や学びの機会を持っていただくことを目指して企画実施しました。

「薬学留学」プログラム概要
全2週間のプログラム

千葉大学薬学部2年生27名のみなさんとタイのマヒドン大学・タマサート大学・チュラロンコン大学からの現地大学生が合同で参加し、連日タイのさまざまな連携先のゲストの方々とのセッションを通じて学びました。

千葉大学薬学部とタイの大学からの参加者のみなさん

全2週間のプログラムは、オンラインでも現地を体感できる工夫として、事前に参加者にタイから届けたプログラム関連グッズの開封からスタート。タイの大学生との連日の交流や全体を通じたグループプロジェクトワークを軸としながら、東南アジアの薬学に関する学術的なレクチャー、タイの伝統医学の一つであるマッサージ体験、医療ビジネスのミニワークショップ、さまざまな医療事情に置かれる地域の人々との交流など、多様な切り口でタイに触れ、現地学生と共に考えてもらいました。

参加した学生さんの感想の一部を紹介します。

留学初日は英語で話すことに抵抗があるだけでなく、オンライン上で初めて出会ったタイの学生とコミュニケーションをとることにすら緊張していました。しかし、毎日異なるメンバーとのアイスブレイクを行ったり、プロジェクトメンバーとの学んだことの振り返りを行ったりすることで、コミュニケーションへの抵抗や英語への苦手意識が消えていったと思います。
また、日本にいるだけでは詳しく知ることのできないスラム街やタイ北部、タイの大学、タイの薬用植物、タイマッサージの話は全て非常に興味深かったです。実際に行くことができなくても動画や資料を通して、まるでタイにいるような気分で学ぶことができました。これらから学んだ新たな知識は、日本国内の視点でしか物事を考えられなかった私の視野を広げてくれたと思います。

薬学に関係のある講義から様々なことを学ぶことができ、日本とタイの間の、薬学部のカリキュラム・薬局の仕組みの違いや、共通して見られる利点・問題点を学ぶことができて、自分の視野が広がったように感じた。ここを出発点に、より広い視点で物事を見つめられるようにしたい。
また、タイ式マッサージや、タイ北部の民族の方々による講義ではより多くの文化を知ることができ、実際に現地に行って体験したいという思いがとても強くなった。
最後のプレゼンテーションでは、今の薬局の問題点を見つめ直した上で、既存の物ではない何かを生み出すということで、とても難しいお題だと感じたが、問題点についての理解をより深めることができた上に、未来の薬局がとても楽しみになるようなアイデアが多くあり、とても楽しかった。

これまで私はあまり海外には興味を持っておらず、将来の仕事も日本で、日本人とのみ関わってやっていくことを想像していました。しかし、今回のオンライン留学を通して、海外の学生とコミュニケーションをとって自分の意思が通じた時の嬉しさを感じることができ、仕事で海外の人と関わることも一つの選択肢として考えられるようになりました。海外の人と関わることが目的というわけではないですが、多くの人と関わることで自分の視野を広げていけるようになりたいです。

オンラインプログラムでの制約もありながら、オンラインだからこそ短期間で様々な人と繋がり、タイを多様な側面から捉えてもらうことができた面もあったと思います。また、薬学に特化したユニークなコンテンツや、学生の皆さんのプロジェクトワークの発表などから、私たちも新たなタイの一面に触れることもできました。

千葉大学薬学部のみなさま、ありがとうございました!