上智大学実践型プログラム「バンコク国際機関実地研修」をオンラインで実施

2021年2月14日から19日のうち5日間で、上智大学の実践型プログラム「バンコク国際機関実地研修」をオンラインで実施し、上智大学の複数学部から15名の学部生が参加しました。

バンコクにアジア太平洋地域の地域拠点や国別オフィスを置く国際機関等の協力を得ながら、事務所訪問と実際のプロジェクトサイトを訪問しながら、多角的に国際機関の活動を理解することが本コースの特徴です。
昨年度までは、実際の渡航を伴いながらタイおよび周辺国において実施してきましたが、2020年度はコロナ禍において、オンラインでの実施となりました。

学生は、それぞれの家などからzoomで接続しながら、国連機関の国際労働機関(ILO)やUNICEF、JICAタイオフィスなどのスタッフによるレクチャーを受け、活発に質疑を行いました。


さらに、JICAがタイ内務省コミュニティ開発局(Community Development Department: CDD)と取り組まれているプロジェクトのサイト訪問体験として、タイ・バンコクに隣接するサムットプラカーン県のBang Bo郡からのライブ中継を行いました。

JICAとタイCDDは、一村一品運動と体験を組み合わせたD-HOPEというアプローチで、現地のコミュニティ起業家の方々が提供されるプログラムによる収入向上や地域活性にタイ全土で取り組まれています。

今回は、その中でも初期から活発に活動している地域を訪問させていただき、現地で実際にプログラムに関わる方々から、プログラムの枠組みや実際の取り組みの様子を直接伺い、さらに、コミュニティ起業家さんの実際の体験プログラム(タイ料理を代表するパッタイ作り)を、zoomでLIVE中継しながら擬似体験を試みました。


「スクリーンを通して現地の方のエネルギーが伝わってきます!」
というコメントなどがチャットに上がるなど、オンラインでも現地の空気や関わる方々の様子を感じ取り、プロジェクトの意義を考える良い機会となりました。


また、タイの地域課題に関しては、タイ北部のチェンライ県にあるザビエル学習コミュティ(Xavier Learning Community: XLC)の学生との交流を通じて、遠隔地や少数民族の課題を深く学びました。
また、コロナ禍において同世代の学生と国際交流の機会にもなりました。

オンライン実施となりましたが、プログラムを経て、様々な側面から国際課題やそれに対する各機関の取り組みを、参加学生の皆さんの積極的な参加や、現地の方々の協力により、また新たな形で学ぶ機会となりました。

2022年度もオンライン・リアル、またハイブリッド型での、各種プログラムを実施していきます。